第二次世界大戦後の50年が、格差の少ない特殊な状況であったに過ぎない。

MONEY PLUSに、目を通しておくべき記事がありました。

上が前編、下が後編となっております。

 

フランスの経済学者トマ・ピケティが著してベストセラーになった

21世紀の資本」の映画化・・・の話は置いといてw

たまにテレビで見かける飯田泰之氏が「格差」について解説しています。

 

私が歴史や政治経済を学問として学んだのは高校までですが

当時は全く興味が持てなかったし、大昔過ぎてほとんど記憶にありませんw

投資に興味を持つようになってようやく「うわー面白い」とか

「なるほどそんな風につながっているのか」と感じるようになったレベル。

 

そんな私が衝撃を受けたのが 

18世紀に始まった産業革命の頃から「格差」は徐々に拡大していたが

第二次世界大戦によって一旦は富が平準化された。

しかし戦後70年が経過した今、大戦以前のような格差社会の拡大が

再び起きている。

 

別の言い方をすれば、

歴史的にみて戦後50年は格差の少ない特殊な状況であったに過ぎず

そしてたまたま、その特殊な時代に私達は生まれた。

ということです。

不勉強な私にとって、こういった視点は目からウロコでした。

 

かつての日本は、会社に入れば終身雇用・年功序列で将来は安泰、

コツコツ働いてコツコツ貯金すれば幸せを得る事ができました。

結婚して家庭を持ち、車とマイホームを手に入れることがその象徴です。

 

加えて金利は高く、銀行や郵便局にお金を預けておくだけで

10年で2倍になって返ってきました。もちろん元本保証つき。

ついでに税金も社会保障費の負担も今より軽かった。

 

つまり、コツコツ働いてコツコツ貯金さえしておけば

さしてリスクも負わず容易に資産を殖やすことができたわけです。

一方で豊かさを享受するための消費も活発で、

だからこそ経済も回っていたんですね。

 

国民の多くがこういった恩恵を受けられたのは

歴史的にそういう時期だったに過ぎないということです。

 

 

ピケティは過去数百年の膨大なデータを基に、r>gという不等式で

資本家と労働者の格差は解消しないことを示しました。

 

戦後のボーナスステージがすでに終焉を迎えていることは

平成の30年間を振り返れば明白です(政府の経済政策の失敗もありますが)

私たちの親世代のような勤労貯蓄「だけ」ではもはや立ち行かないのだ

という現実を、自分ごととして受け止める必要があります。

 

 

以上、むぅでした^^