唐突ですが私の義父(81歳)は旧帝大の院卒です。
60年以上前、この辺りの地方の田舎では大学進学自体マイノリティなうえ
義父の通った高校は「家から一番近いから」という適当な理由で選んだ
現在の学力偏差値で40ちょいの公立、生徒の進路はほぼ就職といった学校でした。
そこから現役で旧帝大の理系学部に合格したものだから
当時は地元もちょっとザワついたようで
いまだに「あんたんとこの父ちゃんは飛びぬけて頭が良かったのぉ」と
近所の高齢者に話しかけられますw
なんでも義父は高2の頃、突然取り憑かれたように猛然と勉強し始め
机に教科書を立てて授業を受けているフリをして、ひたすら受験勉強を
やっていたらしいです。早弁の別バージョン的なやつですねw
なぜ義父が猛然と勉強を始めたのかというと
父親(私から見て義祖父)の言いなりになりたくなかったから。
具体的には『家業を絶対継ぎたくなかった』からです。
しかし大学院を卒業し社会人になって数年後
義祖父が病気になったため問答無用で呼び戻され
結局、跡を継ぐ羽目になってしまいました。。。
ただ10代だった頃の義父の判断は間違っていなかったと思います。
学者肌ゆえに家業を運営していくことは【適材適所】に反していたからです。
義父は専門的な技術や高度な知識の習得がハンパない反面、
経営者としての器・資質・手腕は率直に言ってほぼ皆無でした。
学才と商才は決してイコールではない典型的な例です。
もちろん世の中には両方を兼ね備えた経営者も沢山いらっしゃいます。
その辺のことに触れながら分かりやすく解説してくれている動画 ↓
義父は実家に連れ戻される前、大学教授(※本人談)就任の打診があったそうですが
できるものならそっち方向へ進むのが明らかに正しかったと思いますし、
本人も水を得た魚のように教鞭をとるなり研究に没頭するなりしたことでしょう。
本意とは裏腹に家業を継ぎ、息子(私の夫)に代を譲るまで続けられたのは
もちろん本人なりの努力もあったと思いますが、多分に当時の社会状況と
妻(私から見た義母)の偉大さに助けられてきたことは否めません。
今日はどこまでも義父をイジるスタイルですよ^^
その点、夫は義父とは真逆です。
義父と同じ高校を卒業し、しばらく外部で修業をしたあと家業を継ぎましたが
夫は控えめに言って、生まれついての商人(あきんど)気質。
義母のDNAを受け継いだと思われる経営者脳を持っており
組織内で誰かの下で指示を仰ぎ働く姿など到底想像できません。
というわけで、図らずも親子2代にわたって
【学才と商才はイコールではない】を証明する結果となりましたw
こういったケースをごく間近で見ていると
どこの大学を卒業したとかしてないとか、こんな企業に勤めているとか
ホワイトカラーとかブルーカラーとかそういうのはあまり関係なくて、
いかに自分の強みを知り、伸ばし、最大限に活用するかが重要で
それに気付き、動けるかどうかが人生を大きく左右するんだろうなと思います。
強みの見つけ方については↑の両学長の動画で。めっちゃ響きますよ~~
以上、むぅでした^^